インプラント上部構造装着様式
インプラント上部構造装着様式は大きく分けるとセメントで固定するものとスクリューで固定するものがあります。
当院では2009年ぐらいまではセメント固定式を多く用いていましたが、インプラント上部構造には修理改変が必要な場面を多く経験しましたので、近年は何か問題を生じた場合に容易に上部構造の取り外しを行うことができるスクリュー固定式を用いることが多くなっております。
セメント固定式
右下奥歯2本のインプラント治療を行った症例です。上部構造はセメント固定式を用いました。
当院ではセメント固定式の場合は95%以上の症例で仮着セメントを用いております。仮着セメントにする理由は、上部構造の修理改変やアバットメントのネジの緩みに対して、上部構造を硬いセメントで着けてしまうと上部構造を壊して処置を施さなければならなくなるので患者さんの負担が増してしまうことを防ぐことにあります。
仮着セメントでは不安に感じる患者さんもおられますが、20年以上一度も外れたことがない患者さんもおり、大半の患者さんは問題なくお過ごしいただいておりますが、かみ合わせなどで仮着セメントでは不安な患者さんは硬いセメントで装着することもあります。
スクリュー固定式1
ユニアバットを用いたスクリュー固定式の症例です。ユニアバットメントとはこのようにテーパーがついた高さの低いアバットメントです。その上から、上部構造をスクリュー(ねじ)で装着する治療法です。
スクリューで止める治療法ですので、噛み合わせの面にアクセスホールがありますが、噛み合わせが落ち着くまでは仮の蓋で封鎖し、その後問題なければ白いプラステックが蓋をします。
何か問題があれば蓋を外してスクリューを緩めれば容易に上部構造を外すことができます。
スクリュー固定式2
1歯ずつ装着したい場合は、アバットメントに上部構造を接着してスクリュー固定式として装着する治療法を用います。
スクリューで止める治療法ですので、噛み合わせの面にアクセスホールがありますが、噛み合わせが落ち着くまでは仮の蓋で封鎖し、その後問題なければ白いプラステックが蓋をします。何か問題があれば蓋を外してスクリューを緩めれば容易に上部構造を外すことができます。
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