インプラント手術の1回法と2回法の違いを教えてください?
(39才女性)
1回法 2回法
局所麻酔下でドリルにてフィクスチャーが埋入できるサイズのホール(穴)を削ります 局所麻酔下でドリルにてフィクスチャーが埋入できるサイズのホール(穴)を削ります
インプラントを埋入してヘッド部を歯肉からら露出させます。 インプラントを埋入して歯肉で完全に覆います。
頭出し手術を行います。
アバットメントをインプラントに取りつけます。
型どりをします
歯装着で終了

1回法は頭出しの手術が必要ありませんので、1次手術の後、局所麻酔をして歯肉を切開する必要がなく、患者さんにとっては楽ですが、歯肉から露出しているため1次手術後に口腔清掃がうまくいかなかったり、何らかの圧がかかることにより、インテグレーション(骨とフィクスチャーの結合)が阻害される可能性があります。

逆に2回法は1次手術後は歯肉に完全に覆われている状態ですので、頭出し手術が必要です。ただし、1回法と比べインテグレーション(骨とフィクスチャーの結合)を阻害する可能性は低いと考えます。

私は2回法を患者さんにお勧めしています。

2回法術式 - 1次手術
カバースクリューはピール-オフパックとグラスアンプルの二重滅菌包装で供給されます。
グラスアンプルをしっかりと把持し二つに割ってカバースクリューを生食水を満たしたチタンボウルに落とします。
手指により軽く締めるかコントラアングルにより20回転、5 Ncmで装着します。
2回法術式 - 2次手術
ヘキサゴナルスクリュードライバーを使ってカバースクリューを取り外す。適切なアバットメントを装着します。
2回法術式 - 2次手術
ユニアバットメントの高さに対応した標示ラインがヒーリングアバットメントゼブラにはあります。
1回法術式
ヘキサゴナルドライバーを使用し手指トルクで締めるか、コントラアングルを使用し20回転10Ncmで装着します。
様々な最終アバットメントを1回法術式で即座に使用することもできます。

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