口の中を観察してみよう!
[仁優会 歯科コラム]
歯医者さんに行くと歯磨きのやり方を教わりますね。
前歯の磨き方、奥歯の磨き方、歯の裏側の磨き方などなど・・・
鏡を見ながら・・・
よーく見てみると口の中には頬の裏側の粘膜や、舌、歯肉、歯などいろいろなものが見えてきますね。
今回はその中で【歯】に焦点をあてて見てみましょう。
正面から見てみましょう。
上の真ん中の前歯が一番大きいですね。中切歯といいます。
この前歯の形は顔の形と似ているといわれているんですよ。
真ん中から2つめの歯は切歯といいます。
この歯は生まれつきはえてこなかったり、他の歯に比べるととても小さかったりする人もいます。
真ん中から数えて3つめの歯は犬歯といいます。「糸切り歯」と呼ばれている歯です。
ライオンなどの肉食動物はこの歯がもっと鋭く長く、獲物に噛みつくのに重要な歯です。人間でも顎を動かすときに下の顎を誘導してくれる大切な歯なのです。
ここまで見ていると歯は大体縦長の四角い形!と思ってしまいますが、実はそうじゃないんです。
横から見てみましょう。
犬歯も本当は縦長の長方形ではなくて、長細いひし形のように先が尖っているのです。
犬歯の後ろとその次の歯は犬歯に比べると少し大きさは小さいですが、表からみると犬歯に少し形が似てますね。小臼歯といいます。
さてその後ろの横長のハート型のような大きな歯・・・これはとても大切な(全て大切ですが・・・)歯です。とくにかみ合わせの“鍵”となる歯なのです。六歳臼歯といって、六歳ごろからはえてくる一番最初の大人の歯(永久歯)です。
一番最初にゆっくりはえてくるので、残念ながら一番虫歯になりやすい歯でもあるのです。一番最初に虫歯になって、すでにこの歯を治療してある人も少なくないのではないでしょうか?
子供の頃からの歯磨き習慣やフッ素塗布は、はえたての永久歯を守るのに大切な習慣なんですね。
ただ歯ぎしりやくいしばりなどの癖により年齢を重ねるごとに歯の先端がすり減っていき、歯の原形を留めておらず、全て同じような長方形になってしまう人もいます。
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