訪問歯科診療のご案内
超高齢化社会の時代、高齢者(特に寝たきりや要介護者)の口腔ケアを含んだ歯科診療が大変注目されております。たけした歯科では平成9年の開業以来、地道に訪問診療を行っておりましたが、平成23年から本格的に訪問歯科診療チームを立ち上げ、地域の介護施設や診療所、ケアマネージャー様との連携を深め、現在120名ほどの患者さんの口腔ケアおよび治療を行わせていただいております。
高齢者はお一人でブラッシングをすることが困難な場面が多く、結果、虫歯の進行や口腔内が不潔になることでの誤嚥性肺炎の発症など様々な合併症を惹起します。また、不安定な入れ歯などにより、うまく咀嚼できなく、嚥下に障害をきたす場面もあります。そのようなことが起きないように我々はお一人お一人に寄り添った治療計画を立案させていただき、訪問歯科診療を行っております。
送迎車のご案内
たけした歯科は開業して早いもので24年経ちました。
開業以来通院くださっている患者さんもご高齢になられている方も多くなり、足腰が不自由になり、自身での来院が難しくなった患者さんへ送迎車のご用意をいたしております。
ご自宅へお迎えにあがり、診療後はご自宅へお送りいたしますので、ご希望の患者さんは当院スタッフまでお声かけください。尚、送迎日は週に2回程度となっております。
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歯医者さんがご自宅・施設へ訪問します。
あきらめないでご相談下さい。
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- 歯の健康を維持したい。
- 口の中の手入れをしたい。
- 美味しくものを食べることが出来ない。
- もう何年も歯医者に行ってない。
- 入れ歯が合わなくて困っている。
- 痛い歯がある。
- 口臭が気になる。
けれど、動けないので我慢している・・・。
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たけした歯科の訪問歯科診療
治療およびケアに際し、
患者さま一人一人の打ち合わせをしております
- 1.検診・診断
ご依頼を受け歯科医師と歯科衛生士で伺い、検診・診断をして診療計画をたてます。
スケジュール・費用等のついてご説明いたします。
(当院からの距離により交通費がかかる場合がございます)
- 2.診療の開始
スケジュールに合わせ、歯科医師と歯科衛生士が診療を行います。
診療はスケジュールの変更、診療計画の見直しを密に行いながら進めていきます。
- 3.診療の主な内容
・虫歯の治療
・入れ歯の作成、調整
・歯石除去
・歯科衛生士による専門的口腔ケア
等々
※各種医療保険、介護保険が使用できます。
専門的口腔ケアの目的
- 誤嚥性肺炎の発症を低下させる
誤嚥性肺炎は高齢者に多く見られる症状のひとつであり、発症後の死亡率が高いことで知られています。
口の中の細菌が増殖し、それらを含む唾液や痰、食べ物などが直接器官の中に入り、肺まで到達して炎症を引き起こすことが原因です。
高齢者は嚥下機能が低下してることが多いため発症しやすく、高齢者の肺炎のうちの70%が誤嚥性肺炎だとおわれています。
実は口腔内には4000〜6000億個(多い方は1兆個!!)の細菌がいるといわれています。
予防するためには、口腔ケアで口の中を清潔に保ち、唾液に含まれる細菌を減少させることが有効なのです。
- 健康維持・増進
口腔感覚の向上に伴う食欲の増進、正常な味覚の保持、唾液分泌、消火吸収の促進、脳への刺激など、肉体的、精神的な積極性が見られるようになり、心豊かな生活を取り戻すことができます。
- 疾病予防と生活改善
むし歯、歯周病の予防、口臭の予防、低栄養の予防、認知症の進行抑制など、口腔内の疾患抑止や生活の活性化が期待できます。
口腔ケアは、全身を健康へと導く第一歩です。
口が健康になることで、体力の維持、回復、行動力の向上、体を動かそうとする積極性が養われ、充実した毎日へとつながり、いきいきとした生活ができるのです。
生涯を健康ですごすために、日常的にきちんとした口腔ケアを取り入れましょう。
口腔ケアの内容
・ブラッシング
・歯間ブラシ、フロスによる歯間清掃
・粘膜ケア(舌苔、痂皮の除去)
・含嗽(うがい)指導
・口腔周囲筋マッサージ
・口腔内の保湿、口唇のケア
日常の歯磨きだけでは取りきれない部分のお掃除をお手伝いさせていただき、誤嚥性肺炎の予防、口の機能維持、向上を目指します。
お気軽にお問合せ下さい。
高齢者の肺炎
現在、日本における死因として肺炎は第3位に上昇しております。その中でも誤嚥性肺炎は70%を占めており、発症予防が急務となっております。
口腔内の細菌などが、誤って器官に入り発症する誤嚥性肺炎。
口腔ケアには、歯磨きなどにより口腔内を清潔にし細菌を減らすなどのほか、捕食、咀嚼、食塊形成(口の中で食べ物をまとめる)、嚥下など口腔機能を回復させる目的もあります。
機能を回復させることにより「口から食べられる」ようになることは、免疫の観点からも注目されています。
様々な病気などで口から食べれない状態が続くことにより、胃や腸などが障害を起こし、さらに感染症への抵抗力の減少を来たすことがわかっています。
つまり口腔内の細菌を減らし口から食べて免疫力を上げることは、誤嚥性肺炎予防の上でも重要だといえます。
誤嚥性肺炎は患者様の状態により、発症に至るまでの経緯に違いはありますが、大きくは下図のような発症メカニズムが当てはまります。睡眠中などに細菌が気道に入ることで引き起こされる、不顕性誤嚥(誤嚥してる自覚のない)による発症が多いこともわかっています。
誤嚥性肺炎の発症率は年齢とともに増加し、致死率も高くなります。
誤嚥性肺炎による死亡者のうち90%が65歳以上の高齢者といわれています。
誤嚥性肺炎の原因となるもの
1.口腔内細菌の増加
2.咀嚼、嚥下など口の機能の低下
3.嚥下反射の遅延と消失(飲み込むときの反応)
誤嚥性肺炎を予防するためには
1.口腔清掃により口腔内細菌を減少させる。
2.口腔リハビリにより機能回復を図る。
3.口から食べることを可能にし免疫力を高める。
たとえば、長年使っていたエアコンが調子悪くなったとします。
大抵の場合、不調の原因は日頃のお手入れを怠り、フィルターの掃除が不十分であることが多いです。
それによりエアコンの機能が低下したりします。
長年使用してきたエアコンでは、機能の低下こそが不調の主原因になってるケースがよく見受けられます。
エアコンを長持ちさせるためには、日々の清掃や適切な修理などにより正常な機能を維持し、常にトラブルの起こりにくい状態を保つことが必要です。
じつは誤嚥性肺炎の予防も、エアコンの例と通じるところがあります。
日々の口腔清掃、摂食嚥下など口腔機能の維持・回復、さらにこの2つを支えるために、全身の免疫力を高めることも大切です。
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