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嚢胞( のうほう) は、 口腔内に多くみられる疾患のひとつで、顎口腔病変の1/4〜1/3を占めます。 固有の壁をもっていて、内面が上皮で裏装され、そのなかに液体または半流動体を入れている病的な嚢様構造物をいいます。
顎骨、 歯槽骨などの骨の中にできるものや、 舌、 口唇などの軟組織にできるものと様々なものがあります。 歯根嚢胞
最も頻度が多く、失活歯( むし歯などで神経が死んだ状態) の根尖性歯周炎が原因です。
含歯性嚢胞
骨の中に埋まっている歯( 埋伏歯)を囲むようにみられる嚢胞で、大きくなると骨膨隆で気づいたりします( 埋伏歯のない場合もありますー無歯性嚢胞) 。 粘液嚢胞
口の中に多く存在する小唾液腺から唾液が何らかの原因によって流出障害が起こり、 粘液が貯留したものです。 半透明で、 壁が薄いためよく潰れたりします。
ガマ腫
舌下部や、 顎下部にみられ、粘液嚢胞と同様に、 粘液が貯留したものです。
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