恐怖心の強い方へ(静脈内鎮静法)

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静脈内鎮静法とは?

静脈内鎮静法は、向精神薬、鎮痛薬を組み合わせて静脈内投与し、治療に対する不安感や恐怖心を和らげるものです。 全身麻酔では、ありません。

静脈内鎮静法の目的は?

精神的緊張の緩和です。

痛みは?

鎮痛効果は不完全なので痛みを伴う治療には局所麻酔が必要です。しかし、健忘効果が期待できるので、治療中の不快な経験が残らなくてすむことが多いです。術中のことを、全く覚えて無い人もいます。

危なくないのですか?

意識を残した状態なので、患者様は術者の指示に従うことができ、生体の防御反応も保たれているので、安全性が高いです。

実際、どんな感じですか?

薬を投与すると、1〜3分以内で眠くなり、寝てしまいます。
しかし、こちらが問いかけると、反応します。術中の事は、ほとんど覚えてないです。

当日の注意事項は?

・通院手段
  車や自転車の運転は禁止です。(術後は、眠く、ふらつくことがあります)
・付添人
  いなくても良いですが,いた方がbetterです。
・食事
  術前は,軽食 または 絶食です.術後は,食事できます。
・体調の確認
  悪ければ延期します。
・服装
  点滴をするので、腕をまくれる服装が良いです。
・お化粧
  術直前は、口紅を取っていただきます。マニキュアはしないでください。
  コンタクトレンズも外していただきます。
・常用薬
  いつも通り服用してください。
・術後
  家に帰ってからは、安静にしていただきます。

帰りは、どうやって帰るのですか?

タクシーにてご自宅まで、お送り致します。遠方の方は、近くのホテルをお取り致します。[当院負担]

鎮静法をしても怖いですか?

最初は、怖いかもしれませんが、点滴をして寝てしまうので、その後は怖くありません。一度、鎮静法を受けた方は、次回も希望される方が多いです。

鎮静法は、年間どれくらいしてるのですか?

年間150〜200人ぐらいが鎮静法で治療を受けています。

病気があってもできますか?

心疾患・高血圧・糖尿病・肝疾患・腎疾患・精神疾患等、術前に問診し、問題がありそうな場合は、医科に対診します。 疾患の程度によりますので、場合によっては、鎮静法ができない場合もあります。

実際のセデーションの流れ

モニター

血圧と血液中の酸素の状態を計測します

点滴をします(血管内には、ゴムチューブだけが留置されます)

薬を投与します

使用薬剤:ドルミカム等
ドルミカム超短時間型ベンゾジアゼピン 血管痛:なし
作用時間:20〜60分程度 鎮静作用:強い
覚醒:2〜3時間 呼吸抑制:強い
初回使用量:0.03〜0.06r/s
(1.5〜3r/50s)
循環抑制:中程度
維持使用量:0.01〜0.02r/s
(0.5〜1r/50s)
鎮痛作用:ほとんどなし

手術中は、薬を追加します。半分眠った状態です。

手術終了前、薬を追加しないので、だんだん起きてきます。

手術終了後、しばらく休んでいただきます。
なかなか起きない場合は、起きる薬を使用します。

意識、動作に問題が無いと確認した後、レントゲン撮影します。

タクシーで、家までお送り致します。